口蹄疫は身近な問題

 宮崎市内で5日未明、口蹄疫に感染されたと見られる牛が確認されたと発表がありました。
16日の家畜の移動、搬出制限の全面解除を目前に、誰も予想すらできませんでした。前回、宮崎の家畜農家の現状を書き写しでブログに載せましたが、殺処分の命令をした側、それを受ける側、それぞれに決断をしなければならない現実。今起こっていることは決して宮崎に限らない私たち身近な問題です。感染の拡大を食い止める目的は同じでも、お互い両者の信頼関係が築けてはじめて心の決断ができるように思います。
責任感だけで、また家畜の命の感情だけでは到底問題は解決しないでしょう。国を犠牲にしてでも感染の拡大を止め、畜産農家を守り抜く決断・・・ 健康な家畜の命を犠牲にしてでも感染の拡大を食い止めようとする決断・・・。そこには感情論を乗り越えた両者と、それを取り巻く人たちの大きな愛が根底に支えられなければならないように思います。
もしわが子に、身内に置きかえてみた時、同じような決断が下せ、受け入れ行動することができるでしょうか。
人間と家畜を同等に考えることは違うかも知れませんが、命を問うなら決して違いません。自らの手で愛する者の命を絶つことで多くの犠牲者を出さずにすむとしたら。そこには愛を超越した、もしかしたら人間の感情では計り知れない大きな愛で、手を下す者と下される者の間に存在することで許される行為のような気がします。
もしあの世があるとしたら、そこでしか下す者と下される者が思い切って抱き合え、その行為にお互いが十分わかり合える存在にあることで許し会えると思うのです。。その愛がいついかなるときにも、ぶれることのない中心軸となって、これから自分の中にしっかりと持ち続けることの大切さを今回の宮崎県の現状から教えていただきました。
口蹄疫に感染した家畜を屠畜することは絶対ありえないことですし、人間には感染することはありません。
精肉販売業者として宮崎県産の牛肉、豚肉の消費拡大を願います。

昭和の町の梅雨明けは今月中旬だそうです。宮崎の1日も早い全面解除を心から祈ります。