母の想い出、豊後牛肉みそ
私が小学校のとき、弁当箱の中に必ず入ってたおかずにカラカラ肉と肉みそがあります。
カラカラ肉というのは砂糖、しょうゆでお肉がカラカラになるまで煮込んだおかずです。
しぐれ煮のごく原型というのか短時間で出来て弁当のおかずにはもってこいの一品です。
時間をかけて牛ミンチと味噌でじっくり煮込んで作ったのが肉みそです。
カラカラ肉というのは砂糖、しょうゆでお肉がカラカラになるまで煮込んだおかずです。
しぐれ煮のごく原型というのか短時間で出来て弁当のおかずにはもってこいの一品です。
時間をかけて牛ミンチと味噌でじっくり煮込んで作ったのが肉みそです。
母が作る弁当には、このどちらか1つと黄の甘いたまご焼と並んでセットで入っていました。
学校から帰って私の弁当箱のふたを母があけると、いつもきまって魚の骨が入っています。おかずに魚は入れてないのにきまって焼き魚の骨が。
お昼の弁当の時間、弁当箱をあけると友達が肉をめがけて箸を侵入してきます。肉と魚の物々交換が始まります。入れていないはずの魚の骨がいつも私の弁当箱にあるのは、みんながめがけてくる我が家のおいしい肉みその代わりです。
今でもこの肉みそを食べると、小学生のときのなつかしい弁当の時間を思い出します。
今は姉が母の味をもっとおいしく作っていきます。5年前までは大きな鍋と大きなしゃもじで時間をかけてみそを練っていました。
豊後牛をミンチにしたのをこの鍋で炒めます。一度で炒めきれないのでこれを3行程繰り返して炒めていきます。
炒めたミンチを脂抜きしたあと、いよいよブレンドした味噌と調味料と混ぜ合わせます。
ゆっくりじっくり混ぜながら煮込みすぎないよう色、艶を見ながら作業を進めていきます。
ゆっくり水分をとばしながら何度も味のチェックをして納得のいく味になるまで姉の作業は続きます。姉にしか出せない母の味です。
出来上がった肉みそは瓶詰めのあと煮沸作業に入ります。
最後にラベル貼りと包装です。
きれいにお化粧して豊後牛肉みその完成です。
あつあつご飯に、冷奴、焼きなす、レタス巻きと食べ方色々。贈り物にも喜んでいただけます。
是非一度ご賞味くださいませ。